内定者懇親会で何をする?プログラム内容・自己紹介・服装マナーを解説

内定が出たあと、多くの企業で「内定者懇親会」が開催されます。「内定者懇親会って何をするの?」「服装はどうすればいい?」「自己紹介で何を話せばいいの?」「欠席してもいい?」——そんな疑問を持つ内定者は多いです。

結論として、内定者懇親会は内定辞退を防ぎ、入社前から仲間意識を育むための企業戦略的な場です。「参加すべきか迷う」という声をよく聞きますが、特別な事情がない限り参加を強くおすすめします。入社後の人間関係の土台は懇親会から始まることが多く、欠席するとその後のチームビルディングで出遅れるリスクがあります。この記事では懇親会の目的・プログラム内容・自己紹介のポイント・服装マナー・欠席時の対応・よくある疑問まで徹底解説します。

岩元翔

日本次世代企業普及機構 代表理事

岩元 翔

内定者懇親会は、企業側にとって「内定辞退を防ぐ」という目的も含まれています。つまり「この会社で働きたい」という気持ちを高めてもらうための場でもあるのです。参加するだけでなく、積極的に話しかけ・質問し・自分から楽しもうとする姿勢が、入社後の立ち上がりにも大きく影響します。自己紹介は事前に準備し、趣味や学んでいることなど話が広がる話題を一つ用意しておくと安心です。

◆ この記事でわかること

  • 内定者懇親会とは何か・開催される7つの理由
  • 一般的なプログラム内容(何をするか)
  • 自己紹介で話すべき内容・例文テンプレート
  • 参加時の服装・マナーの注意点
  • 欠席・参加できない場合のメール例文
  • よくある疑問Q&A

◆ 関連記事:内々定とは?内定との違い・承諾・辞退の判断基準を完全解説

◆ 服装の詳細はこちら:内定者懇親会の服装|スーツ・私服・男女別のポイント解説

1. 内定者懇親会とは

内定者懇親会とは、企業が内定を出した学生・新入社員を対象に、交流しながら情報を共有し、会社の文化や価値観を理解する機会を提供するイベントです。これから共に働く仲間同士が互いを知り、良好な関係を築くことが主な目的です。入社前から仲間意識を高め、入社初日の緊張を和らげる効果もあります。

開催時期は企業によって異なりますが、内定通知後〜入社前(主に秋〜翌春)の期間に複数回行われるケースも珍しくありません。「内定者交流会」「内定者説明会」「懇談会」と呼ばれる場合もありますが、基本的な内容は同じです。

2. 企業が内定者懇親会を開催する7つの理由

内定者懇親会の目的

◆ 企業が懇親会を開催する7つの目的

  • 交流促進:入社前から仲間意識を醸成し、良好な人間関係の土台をつくる
  • 会社理解・文化浸透:企業のビジョン・文化・方針を直接伝える
  • 内定辞退の防止:会社への愛着・仲間意識を高めることで辞退を減らす
  • 緊張感の軽減:入社前に顔見知りを作ることで入社初日の不安を減らす
  • 情報共有・相談の場:業務内容・研修・勤務地などの疑問を解消する機会を提供
  • チームビルディング:入社前からチームワーク・協力関係を築く
  • ポジティブなスタート:楽しい雰囲気で前向きな気持ちで入社を迎えられるようにする

特に「内定辞退の防止」は企業側の重要な目的のひとつです。内定者懇親会に参加することで、一緒に働く仲間・先輩の顔が見え、「この会社で頑張りたい」という気持ちが強まります。裏を返せば、懇親会は入社後の人間関係づくりの最初の一歩でもあります。

3. 内定者懇親会のプログラム内容(何をするか)

内定者懇親会のプログラム

企業によって内容は異なりますが、一般的なプログラムは以下のとおりです。

◆ 一般的なプログラムの流れ

1. 歓迎の挨拶と自己紹介
企業側からの歓迎挨拶のあと、内定者同士が自己紹介を行います。名前・所属大学・内定職種などを伝え合い、参加者同士が初めて顔を合わせる場となります。

2. 会社紹介・ビジョン共有
経営幹部や先輩社員が会社のビジョン・文化・事業内容をプレゼンテーションします。入社前に会社への理解を深める重要なプログラムです。

3. グループディスカッション・ワーク
小グループに分かれて特定のテーマでディスカッションを行うことがあります。アイデア交換やコミュニケーション力向上が目的です。チームビルディングゲームが行われることもあります。

4. 先輩社員との交流
先輩社員から仕事のリアルな話を聞き、入社前の疑問や不安を解消できます。「実際の業務内容」「一日のスケジュール」「入社前にやっておいてよかったこと」などを聞けるチャンスです。

5. 軽食・飲み物の提供(懇親会食事パート)
リラックスした雰囲気で自由に会話を楽しめる時間が設けられます。食事をしながらの会話で緊張が解け、内定者同士の距離が縮まります。

6. 質疑応答・情報共有
内定者からの疑問・質問に人事や先輩社員が答えるセッションです。研修内容・配属先・入社前の準備など、気になることを積極的に質問しましょう。

★ 参加前に準備すること

  • 企業から事前に送られてくる案内をよく確認する
  • 服装の指定がある場合はそれに従う
  • 自己紹介の内容を事前に声に出して練習しておく
  • 先輩社員への質問を2〜3つ事前に考えておく
  • 当日の会場・時間を事前に確認し、10分前到着を目標にする

4. 内定者懇親会での自己紹介のポイント

内定者懇親会の自己紹介

内定者懇親会での自己紹介は、参加者に自分を知ってもらう最初の機会です。第一印象で好印象を残せるよう、事前に内容を準備しておきましょう。

自己紹介で盛り込む7つの要素

  • 1. 名前と所属:まず名前を名乗り、大学名・学部・学年を簡潔に紹介します
  • 2. 専攻・専門分野:自分の専攻について触れると、共通の話題を持つ仲間との会話が広がります
  • 3. 内定先と志望職種:どの職種に興味があるかを伝えることで、同じ配属先の仲間とつながりやすくなります
  • 4. 趣味・特技:スポーツ・音楽・読書など、個性や共通の興味を共有できます
  • 5. 参加の目的や期待:懇親会に参加した理由や期待を話すと同じ目標を持つ仲間との共感が生まれます
  • 6. アイスブレイク(軽いエピソード):面白い話題や豆知識を一つ加えると場の雰囲気が和やかになります
  • 7. 簡潔にまとめる:相手が興味を持ちそなポイントを選び、1〜2分程度でまとめましょう

自己紹介の例文テンプレート

■ 自己紹介例文(1分30秒〜2分)

「はじめまして。〇〇大学△△学部の〇〇と申します。ご縁をいただき、〇月から〇〇職として入社予定です。大学では〇〇を専攻しており、卒業論文では〇〇について研究しています。

趣味は〇〇で、特に〇〇が好きです。入社後は〇〇に挑戦したいと思っていて、今日は同じ職種の方と話せるのを楽しみにしてきました!

実はひとつ豆知識なのですが、〇〇なんです(笑)。ぜひ今日はいろいろ話しかけてください。よろしくお願いします!」

★ 自己紹介で好印象を残す4つのコツ

  • 笑顔で、はっきりと話す(声が小さいと自信がなく見える)
  • 相手の関心を引く話題(趣味・豆知識)を一つ盛り込む
  • 前向きでポジティブな印象を意識する(「よろしくお願いします!」で締めると好印象)
  • 事前に何度か声に出して練習しておく(本番での詰まりを防ぐ)

! 自己紹介のNGパターン

  • 長すぎる(3分以上は聞いている側が疲れる)
  • 下を向いたまま話す(アイコンタクトがないと暗い印象になる)
  • 「特にありません」で終わる(話が広がらずもったいない)
  • 「緊張していて…」と言い訳から始める(第一声から弱い印象になる)

5. 内定者懇親会の服装・マナー

内定者懇親会はビジネスの場である意識を持って参加しましょう。

◆ 服装の基本ルール

  • 企業から「私服OK」と指定がない限り、スーツが基本
  • 「私服可」と言われた場合も、ビジネスカジュアル(清潔感のある落ち着いた服装)が無難
  • 派手な色・柄・アクセサリーは避ける
  • 清潔感を最優先に整える(シワ・毛玉・汚れをなくす)

服装についての詳細(男女別のビジネスカジュアルのポイント・NGコーデ例)は以下の記事で解説しています。

! 参加時のマナー注意点

  • 時間厳守(できれば5〜10分前に到着)
  • スマートフォンのながら操作は避ける
  • お酒の席でも飲みすぎない・騒ぎすぎない
  • 名刺交換がある場合は基本マナーを確認しておく
  • 先輩社員・人事担当者への言葉遣いに注意する(敬語を使う)
  • 帰り際には担当者へきちんと挨拶する

6. 内定者懇親会を欠席する場合の対応

やむを得ない事情で欠席しなければならない場合は、できるだけ早めにメールで連絡することが必要です。無断欠席は絶対に避けましょう。

欠席メールの書き方ポイント

◆ 欠席メールで必ず伝えること

  • 欠席の旨と理由(「授業の都合で」「家庭の事情で」など簡潔に)
  • お詫びの言葉
  • 次の機会や別の場での参加への意欲(あれば)

■ 欠席メール例文

件名:内定者懇親会 欠席のご連絡(〇〇大学 氏名)

株式会社〇〇
人事部 採用担当者様

お世話になっております。〇〇大学の〇〇と申します。

この度は内定者懇親会のご案内をいただきまして、誠にありがとうございます。

誠に恐縮ながら、当日は〇〇の都合により出席が叶わない状況となりました。貴重な機会をいただきながら欠席することとなり、大変申し訳ございません。

次回以降の機会には必ず参加させていただきたく、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(署名)

! 欠席時の注意点:内定者懇親会は任意参加であることが多いですが、欠席が続くと入社意欲が低いと判断されるリスクがあります。どうしても参加できない回は必ず連絡し、次回は積極的に参加しましょう。

7. 内定者懇親会でよく聞かれる質問TOP5

先輩社員への質問は事前に準備しておくとスムーズです。よく聞かれる・聞くと好印象になる質問をまとめました。

◆ 先輩社員への質問例TOP5

  • 「入社前にやっておいてよかったことは何ですか?」
  • 「入社して一番驚いたこと・感じたギャップはありますか?」
  • 「普段の一日の仕事の流れはどのようなものでしょうか?」
  • 「配属後の最初の1か月で意識したことはありますか?」
  • 「この会社の好きなところ・誇りに思うところはどんな点ですか?」

! 避けるべき質問

  • 「残業は多いですか?」(最初の懇親会では不向き)
  • 「給与はどのくらいですか?」(HR担当に確認すべき内容)
  • 「この会社ってブラックですか?」(印象を著しく下げる)
  • 「会社のHPに書いてあること」(事前に調べておくべき)

よくある疑問Q&A

Q. 内定者懇親会 何する?ゲームや飲み会はある?

企業によりますが、グループワーク・自己紹介・会社説明・先輩社員との交流が定番です。飲み会形式の懇親会もありますが、アルコールが苦手な場合はソフトドリンクで問題ありません。ゲームやアクティビティが組まれる場合もあります。

Q. 内定者懇親会は参加必須?欠席してもいい?

多くの場合は任意参加ですが、欠席が続くと入社意欲が低いと見られるリスクがあります。やむを得ない場合は必ず事前にメールで連絡を入れ、次回は積極的に参加しましょう。

Q. 内定者懇親会 服装は何を着ればいい?

指定がない場合はスーツが最も安全です。「私服可」の場合はビジネスカジュアル(きれいめカジュアル)が無難です。詳しくは服装の記事をご確認ください。

Q. 内定者懇親会 費用は自己負担?

基本的に企業負担です。交通費・飲食代は企業が負担するケースがほとんどですが、交通費の上限が決まっている場合もあります。事前に案内をよく確認しましょう。

Q. 内定者懇親会 自己紹介 何を話せばいい?

名前・大学・専攻・志望職種・趣味・入社後にやりたいことを1〜2分程度で話しましょう。話が広がる「趣味や豆知識」を一つ盛り込むと場が盛り上がります。この記事の自己紹介テンプレートを参考にしてください。

Q. 内定者懇親会と内定者交流会・懇談会の違いは?

呼び方は異なりますが、基本的な内容は同じです。「交流会」はよりカジュアルな雰囲気、「懇談会」はやや落ち着いた雰囲気の場合が多いですが、企業によって異なります。案内に記載の内容を確認しましょう。

まとめ

内定者懇親会は、これから共に働く仲間や先輩・上司との貴重な顔合わせの場です。「参加が面倒」と感じる人もいるかもしれませんが、入社後のスムーズな立ち上がりのために非常に重要なイベントです。ビジネスマナーを押さえたうえで積極的に参加し、入社前からつながりを作っておきましょう。

◆ この記事のまとめ

  • 内定者懇親会は、入社前に仲間と交流し会社の文化・ビジョンを理解する場。企業には「内定辞退防止」の目的もある
  • 一般的なプログラムは「自己紹介→会社説明→交流→先輩との懇談→質疑応答」の流れ
  • 自己紹介は名前・所属・趣味・志望職種・期待などを1〜2分で簡潔にまとめ、話が広がる話題を一つ盛り込む
  • 服装はスーツ基本。私服可でもビジネスカジュアルが無難
  • 欠席する場合は必ず事前にメールで連絡を入れる。無断欠席は絶対NG
  • 先輩への質問は事前に2〜3つ準備しておく。条件面の質問は避ける
   
運営者情報

日本次世代企業普及機構 代表理事岩元 翔

東証1部上場企業の求人広告会社にて新卒・中途採用のコンサルティング業務を学び、その後ITベンチャー企業にて自社採用業務、教育業務に従事。2020年には一般財団法人日本次世代企業普及機構の代表理事に就任。これまでの経験、実績を活かし、経営者や従業員にとって道しるべとなる「ホワイト企業指標」を作り上げた。