【2023年7月21日公開記事を更新】
就職活動をしている皆さんは、そろそろ「内々定」という言葉を耳にされている時期でしょう。
あまり聞きなじみのない「内々定」ですが、これは気軽に承諾してもいいものなのでしょうか。
また、内々定がで出されたら安心していいのか、承諾・辞退はどのように行えばいいのかを確認していきましょう。
内々定とは企業が学生に対して内定を出す前段階の状態です。
つまり、企業が学生に対して「将来的に正式な内定を出す意向がある」ことを示すものです。
一般的に大学4年の6月頃から内々定が出されはじめ、10月に内定というスケジュールが多いです。
内々定が出た場合、一時的な安心感が得られますが、完全に安心していいとは言えません。あくまで将来的に正式な内定を出す意向があることを示しているだけなので採用が確定したわけではありません。
企業が内々定を出すメリットとしては、求職者が内々定を受けると、他の企業との選考プロセスが制限される場合があります。
そのため、内々定を受けることによる選択肢の制限を考慮する必要があります。
内々定を受けたら、求職者は返答をしなければなりません。
返答期限は企業によって異なりますが、1~2週間程度が多いです。
内々定は企業側が求職者を囲い込みたいために前約束として出しているものなので、よほどのミスマッチなどを感じていない限りは「とりあえず承諾」をしても構いません。
内々定については口頭や電話、メールにて通知されることが多くあります。
一般的に企業の通知方法に合わせた返答を行いましょう。
また、口頭や電話で通知に、すぐに返答ができない場合は、保留にしたい理由をそのまま伝えても大丈夫ですので、期日内に落ち着いて返答をしましょう。
【返答(通知)時に伝えること】
承諾・辞退、どちらの場合であってもまずは内々定をいただいたことへの感謝を伝えましょう。
その後、承諾・辞退を伝えましょう。
前述している通り、内々定については口約束やメール文での返答のため法的拘束力はありません。
また万が一、書面の提出があった場合でも同じです。
なので、内々定を承諾した場合でも就活を続けて構いません。
そして、内々定の事態については電話での連絡で大丈夫です。
マナーの観点や、見落とし防止のためにもメールより電話で行いましょう。
企業によっては「会って話そう」と呼び出しを受ける場合もありますが、ここは会いに行かないほうが得策です。
相手は社会人経験の豊富な大人なので、会って話したことによりその場で自分の意思がぐらついてしまったり、冷静な判断を下すことが難しくなる可能性があるのでここは電話での回答で終わらせましょう。
しかし、企業側も何人採用するかという採用計画を立てているので辞退の連絡は早めに行いましょう。
「就活終われハラスメント」の略称で、企業が内定や内々定を出す代わりに、求職者に他の選考や内定を全て辞退するように促す嫌がらせ行為を指します。
このような行為は、内定承諾書を書かされて今後の就活を禁止されたり、他社への断りを入れさせられたり、辞退の連絡を入れた時に聞き入れられないなどの直接的なものから、土日に呼び出しを行い就活の時間を奪ったり、面接が集中する6月に意識確認の面接を実施したり、何度も入社意欲の確認の電話がくるなどの間接的なものまでさまざまです。
企業がオワハラをする背景には、就活の早期化や内定者のノルマ
達成などがありますが、これらは求職者には関係のない問題です。
オワハラをされたからといって、就活をやめる必要はありません。
対策としては、無視をすることも可能ですが、志望度が高い場合は無視は難しいかもしれません。
その場合は、適切な言い訳をすることが重要ですが、虚偽の言い訳は逆効果になる可能性があるため、慎重に選びましょう。
企業側としても、留年になられると採用ができなくなるため、「単位を取るため」と言われて食い下がることはないでしょう。
ただし、正直にまだ迷っていることを話しても大丈夫ですが、あいまいに迷っているだけだとそのような意識は人事担当者に気づかれてしまう可能性が高いので、志望度が高いのであればその分慎重に進めましょう。
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参考にしてください。
内々定については、とりあえず承諾をして構いません。
ただし、内々定が増える=オワハラを受ける可能性も高くなることがありますので、そのような懸念はあらかじめ留意しておきましょう。
また、遅くとも9月後半までには自身がどの企業の内定を受けるかを確定しておくようにしましょう。