ホワイト財団が教える「ホワイト企業あるある」|働きやすい会社に共通する3つの特徴

2025.09.30

2025年11月7日に更新済み

 

 

「自分に合う働き方ができる会社を見つけたい」
そう考える人が増えている今、ホワイト企業に共通する働きやすさの仕組みを知ることは、企業選びのヒントになります。

 

ホワイト財団はこれまで、全国数千社の企業を審査・認定してきました。
その中で見えてきたのは、『働きやすい企業ほど、成果を生み出す仕組みを持っている』ということです。

 

 

本記事では、ホワイト企業認定の現場で見えてきたリアルなデータと一部事例をとともに、3つの「ホワイト企業あるある」をご紹介します。

 

 

※以下の内容は一般的な傾向であり、すべての認定企業に一律で当てはまるわけではありません。

 

 

あるある① 気持ちよく働ける会社は「時間の使い方」がうまい

 

 

あるある| 1.定時退社が「当たり前」なのは、仕事がきっちり終わる仕組みがあるから

 

ホワイト企業では、定時退社が当たり前。

ただしそれは「早く帰ること」ではなく、「時間内に成果を出せる仕組みと習慣がある」という意味です。

 

終業時刻には自然と業務が完了しており、残業を前提にした働き方はほとんどありません。業務の設計段階からムリ・ムダ・ムラを見直し、短い時間で最大の成果を出すことを前提とした仕組みをつくっています。

 

 

また、残業を行う場合は上司の承認制。

目的や工数を明確化することで、必要なときに必要なだけ働くという「効率と納得」の文化が根づいています。

 

 

また、社員が時間を意識して働くための工夫として、以下のような制度を導入する企業も増えています。

・ノー残業デー制度

・PC自動シャットダウン制度

 

 

これらは「早く帰ること」をゴールにするのではなく、時間内に成果を出す力を育てる仕組みとして運用されています。

 

 

あるある| 2.有給休暇は「パフォーマンスを保つ戦略」

 

ホワイト企業にとって有給休暇の取得は、休むための制度だけではなく、従業員が高いパフォーマンスを持続するための戦略です。

 

しっかり休むことで集中力を保ち、判断ミスや離職リスクを防ぐ。長期的に成果を出し続けるために「休み」を計画的に活用しています。

 

 

特に注目すべきは、「誰かが休んでも仕事が滞らないチーム設計」。情報共有や業務分担が整い、担当者不在でも成果が出せる体制をつくることで、組織全体の力を底上げしています。

 

 

また、有給残日数の自動管理システムなどを導入し気兼ねなく休める仕組みを整える企業も多く見られます。

 

 

あるある| 3.休日は「リセットと学びの時間」

 

ホワイト企業では、休日出勤は原則ありません。

もし出勤が必要な場合でも、代休や手当が適切に支給されます。休日の連絡も最小限で、従業員が安心して自分の時間を過ごせるよう配慮されています。

 

 

中には、「休日の経験や刺激が仕事の発想につながる」という考えを持つ企業も。趣味・旅行・学びなど、プライベートの時間が仕事の質を高めると捉えています。

 

 

「休むことも仕事のうち」

そんな価値観が、ホワイト企業の文化として根づいています。

 

 

ホワイト化に取り組む企業【5社】

 


 

株式会社建新( 神奈川県)

業種:不動産その他建設・建築・土木

 

【週休 3 日制】【ワーク・ライフバランスの確保】と【福利厚生の充実】

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/2293

 


 

株式会社AzOne(東京都・大阪府・福岡)

業種:SIer、IT・インターネットその他

 

働く意味は、十人十色!

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/4320

 


 

株式会社やなぎ(三重県)

業種:ブライダル・冠婚葬祭

 

働き方希望配属・フレックスタイム制導入・休息が取れる環境

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/9871

 


 

株式会社HES( 東京都)

業種:SIer、ソフトウェア、IT・インターネットその他

 

企業価値と競争力の源泉となる「真のワークライフバランス」の実現へ

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/12452

 


 

株式会社山喜(神奈川県)

業種:機械、メーカーその他

 

時間で稼ぐのではなく、時間を稼げ!

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/530


 

あるある② 柔軟に働ける会社は「成果を出す工夫」がすごい

 

 

 

あるある|1.制度があるだけじゃなく、「使いやすく整っている」

 

 

最近ではテレワークやフレックスタイム制度など、柔軟な働き方を取り入れる企業が増えています。

 

でも、ホワイト企業が本当に大切にしているのは「制度があること」よりも、「使いやすく整っていること」です。

 

 

たとえば、

・在宅勤務時の進捗・報告ルール

・成果が見える可視化ツール

・チーム単位でのフォロー体制

 

こうした工夫があることで、場所や時間にとらわれず、安心して成果を出せる働き方が実現しています。


制度を形だけではなく、社員がちゃんと使いこなせるように設計されているのが、ホワイト企業の特徴です。

 

 

あるある|2.出産・育児・介護があってもキャリアを諦めない

 

結婚・出産・育児・介護。
ライフイベントによって働き方が変わるのは、誰にでも起こりうることです。

 

ホワイト企業では、そうした変化をハンデではなく、組織の多様性を広げるチャンスとして捉えています。

たとえば、育児を支える仕組みも充実しています。

【主な取り組み】

・社内託児所の設置

・ベビーシッター費用の補助

 

ライフステージが変わっても安心して働き続けられるよう、会社全体でサポートする文化が根づいています。

 

復帰後も「キャリアを止めない仕組み」が整っており、短時間勤務や在宅勤務を活用しながら、一人ひとりが自分らしく力を発揮しています。

 

ホワイト企業は、続けられる働き方を当たり前にする職場です。

 

 

あるある|3.会議や連携も“ムダがない”

 

ホワイト企業では、「話すこと」より「決めること」を目的にした会議が行われます。

 

事前に議題や結論の方向性を共有しておくことで、会議時間を短縮。
その分、意思決定が早く、仕事がどんどん進みます。

 

また、メールやチャットなどのコミュニケーションツールを上手に使い分ける工夫も。
「必要なときに、必要な人と、必要な方法で話す」そんな効率的な連携が根づいています。

無駄をなくして生まれた時間は、新しいアイデアを考えたり、自分の仕事に集中する時間に。


働く人の時間を大切にする仕組みが、ホワイト企業にはあります。

 

 

ホワイト化に取り組む企業【4社】

 


 

有限会社ビーナスフォート広島(広島県)

業種:エステ・理容・美容

ライフステージに寄り添う、安心して続けられる働き方

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/11513

 


 

オルターボ株式会社(東京都)

業種:インターネットサービス、IT・インターネットその他

従業員のニーズに合わせて、変化を続ける社内制度!

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/5342

 


 

株式会社則定工業(東京都)

業種:建設・建築・土木

 

社員と家族を大切にする会社の想い
企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/8165

 


 

株式会社関西機器製作所(大阪府)

業種:精密機器・計測機器

 

『勤務時間 1日 7時間』を目指しています!
企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/3468

 


 

あるある③ 「人を大切にする会社」は、ちゃんと成長している

あるある|1.社員の健康を「会社の未来」だと考えている

 

ホワイト企業は、健康経営を「福利厚生」ではなく未来への投資と捉えています。

 

 

「社員が元気で働けること」が、会社の成長につながる

そんな考えが根づいています。

 

たとえば、健康診断やストレスチェックの結果をしっかり職場改善に活かすなど、社員の健康=企業の力として向き合っています。

 

また、メンタルヘルスケアにも積極的です。
産業医やカウンセラーとの面談機会を設けたり、定期的なストレスチェックを行うなど、早めに気づき・支える仕組みが整っています。

 

 

あるある|2.情報をオープンにする「信頼の文化」がある

 

ホワイト企業では、会社の方針や業績をオープンに共有する文化があります。
全社員が同じ情報をもとに仕事を進めることで、「目指す方向が同じ」チームワークが生まれます。

 

たとえば、全社会議や説明会では、意思決定の背景までしっかり伝えられます。
「なぜこの方針なのか」を理解できるからこそ、社員は納得感を持って行動できます。

 

また、部門を越えた情報共有も活発です。
社内SNSやチャットツールを使って、必要な情報が必要な人にすぐ届く環境を整えています。

 

リアルタイムでやり取りができるから、連携もスムーズ。
オープンな情報共有が、信頼と一体感を育てる職場づくりにつながっています。

 

 

あるある|3.社会貢献も仕事の一部

 

利益の追求だけでなく、社会に貢献することも企業の使命としています。

ボランティアや環境保護、地域イベントへの参加や環境保護など、さまざまな形で「社会に誇れる仕事」をつくることに力を入れています。

 

 

こうした取り組みを通じて、社員一人ひとりが「社会の役に立てている」という実感と誇りを持ちながら働いています。

その想いが、結果として企業の成長にもつながっているのです。

 

 

ホワイト化に取り組む企業【4社】

 


 

パナソニック コネクト株式会社( 東京都)

業種:ソフトウェア、ハードウェア、機械

人を育て、成長を循環させる『強くて優しい会社』

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/9295

 


 

日本ナレッジスペース株式会社(東京都)

 

業種:ソフトウェア、ハードウェア、IT・インターネットその他

 

健康経営を強化した、70の福利厚生

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/3424

 


 

株式会社New Earth( 奈良県)

業種:商社・流通・小売その他

企業×NPOで持続的に社会貢献活動を展開しているので、人のため世の中のために動けて感動を得られる

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/8965

 


 

浅見鉄工建設株式会社(新潟県)

業種:建設・建築・土木

 

人が集まる・未来を繋ぐ街づくりのお手伝い

企業ページ:https://jws-japan.or.jp/whitecareer/white_company/5835

 


 

 

ここまで読んで、「自分にとってどんな環境がホワイト企業なのか」が少し見えてきた方も多いのではないでしょうか。

 

 

 


日本次世代企業普及機構 代表理事
岩元 翔

働きやすい企業に共通しているのは、人を大切にしているということです。

 

その背景には、「働く人が成長することで、会社も成長していく」という、互いを支え合う関係があります。
私が思うホワイト企業とは、まさに「人の力を活かして成果を出す会社」です。

 

そして、根底にあるのは一つ。

人を大切にする経営は、結果として企業の未来を大切にし、働く人の生活を守る経営であるということ。

 

そんな想いのもとで、ホワイト企業認定を取得している企業は、それぞれの個性や強みを活かしながら、自分たちらしい形で成長を続けています。

 

たとえば、

 

「家族に応援される会社」

「どこに行っても通用する人材を育てる会社」

「女性がいきいきと活躍できる会社」 など

 

── どの企業にも、人を想うあたたかさが息づいています。

 

この記事で紹介したのは、その中のほんの一部。
全国には、約350社ものホワイト認定企業が存在しています。

 

ぜひ、あなたの価値観や理想の働き方にぴったりの会社を見つけてください。
そして、「ここで働いてよかった」と思える未来を、つかんでください。

 

【ホワイト企業一覧】

 

 

まとめ:ホワイト企業とは「人を活かし、成果を出す企業」

 

ホワイト企業には、ここで紹介したような共通の特徴や文化があります。
これらの「あるある」は、従業員を大切にする経営理念から自然に生まれてくるものです。

 

面接や職場見学のときに、実際にこうした特徴があるかを観察するのがおすすめです。

 

ただし、すべてが完璧にそろった会社はほとんどありません。
自分にとって「何を大切にしたいか」を明確にし、優先順位をつけて選ぶことが大切です。

 

企業を選ぶときは、給与や福利厚生などの条件面だけでなく、職場の文化や人の温かさにも目を向けてみましょう。

 

   
運営者情報

日本次世代企業普及機構 代表理事岩元 翔

東証1部上場企業の求人広告会社にて新卒・中途採用のコンサルティング業務を学び、その後ITベンチャー企業にて自社採用業務、教育業務に従事。2020年には一般財団法人日本次世代企業普及機構の代表理事に就任。これまでの経験、実績を活かし、経営者や従業員にとって道しるべとなる「ホワイト企業指標」を作り上げた。

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