業界別 離職率ランキング2026【3年離職率・5年離職率】認定機関が解説

「離職率が高い業界はどこ?」「3年以内離職率って何?」「離職率が低い=ホワイト企業?」——就活で企業選びをする際、離職率は「働きやすさ」を示す最も重要な指標の1つです。

結論、新卒3年以内離職率の全国平均は約34%。業界別では宿泊・飲食(約50%)が最も高く、電気・ガスや製造業(約10%以下)が最も低い水準です。本記事では、2026年最新の業界別離職率ランキング・3年離職率と5年離職率の違い・離職率の正しい見方・離職理由TOP10・離職率が低いホワイト企業の見極め方・Q&A 13問まで、累計3,625社を審査した認定機関の視点で徹底解説します。

岩元翔

日本次世代企業普及機構 代表理事

岩元 翔

累計3,625社以上を審査し、650社以上を認定してきました。離職率は「働きやすさ」「組織の健全性」「将来性」を映し出す最も重要な指標です。同じ業界でも企業によって離職率は2倍3倍違うため、業界平均と企業個別の両方を確認することが必須。新卒3年以内離職率15%未満は本物のホワイト企業の証。長期視点での企業選びの参考にしてください。

🔔 2026年7月、ホワイト企業認定の審査基準が改定されました

ホワイト財団が定義する「ホワイト企業」とは、家族や社会に応援される、次世代に残していきたい企業のこと。今回の改定では、この定義により忠実に沿った基準へと強化されました。「ビジネスモデル/生産性」は「未来を創るビジネスモデル」へ、「ダイバーシティ&インクルージョン」は「多様な価値観の尊重」へと名称変更され、各設問の内容もより詳細化されています。

📎 詳細:ホワイト企業認定の審査基準7カテゴリ完全解説|2026年7月改定版

📋 この記事でわかること

  • 2026年最新の新卒3年以内離職率(全国平均)
  • 3年離職率と5年離職率の違い
  • 業界別 3年以内離職率ランキング(15業界完全比較)
  • 離職率が低い業界TOP10
  • 離職率が高い業界TOP10
  • 企業規模別の離職率
  • 新卒社員の離職理由TOP10
  • 離職率の正しい見方と5つの落とし穴
  • 離職率が低いホワイト企業の見極め方
  • 面接で離職率を質問するコツ
  • 離職率に関するQ&A 13問

📎 詳しくはこちら:ホワイト企業とは|7つの特徴と見分け方・定義を認定機関が徹底解説

📎 業界別残業時間:業界別 残業時間ランキング【ホワイト/ブラック判定付き】

📎 業界研究:業界研究のやり方完全ガイド|目的・手順・ポイントを就活生向けに解説

1. 2026年最新|新卒3年以内離職率の全国平均

厚生労働省のデータによると、新卒3年以内離職率の全国平均は約34%。日本では「3割が3年で辞める」が定説となっています。

📊 学歴別 新卒3年以内離職率(2026年)

大卒新卒

→ 約34%

3年以内に約3人に1人が離職する計算

短大・高専卒新卒

→ 約42%

高卒新卒

→ 約38%

大卒よりやや高い水準

2. 3年離職率と5年離職率の違い

📊 離職率の3つの種類

① 3年以内離職率(就活で最重要)

新卒入社から3年以内に辞めた人の割合。企業のミスマッチ度や働きやすさを示す

② 5年以内離職率

新卒入社から5年以内に辞めた人の割合。キャリア形成期の定着率を示す

③ 年間離職率(全社員)

1年間に退職した人÷全社員数。組織全体の健全性を示す指標

3. 業界別 3年以内離職率ランキング(2026年最新)

厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(2026年最新)を基にした業界別ランキングです。

📊 大卒3年以内離職率 業界別ランキング

⚠ 1位 宿泊業・飲食サービス → 約51%(高離職)

⚠ 2位 生活関連サービス・娯楽業 → 約47%

3位 教育・学習支援業 → 約46%

4位 医療・福祉 → 約39%

5位 小売業 → 約38%

6位 不動産・物品賃貸業 → 約36%

7位 卸売業 → 約34%(全国平均)

8位 学術研究・専門技術 → 約32%

9位 情報通信業(IT) → 約28%

10位 運輸業・郵便業 → 約26%

11位 建設業 → 約25%

12位 金融業・保険業 → 約22%

13位 製造業 → 約19%(低離職)

🥈 14位 鉱業・採石業・砂利採取業 → 約10%

🥇 15位 電気・ガス・熱供給・水道業 → 約10%(最低)

※厚労省「新規学卒就職者の離職状況」を基にした2026年データ

4. 離職率が低い業界TOP10(ホワイト業界候補)

🏆 離職率が低い業界 TOP10

🥇 1位 電気・ガス・熱供給・水道業 → 離職率約10%

🥈 2位 鉱業・採石業 → 離職率約10%

🥉 3位 製造業(大手メーカー) → 離職率約19%

4位 公務員(参考値) → 離職率約10〜15%

5位 金融業・保険業 → 離職率約22%

6位 建設業(大手ゼネコン) → 離職率約25%

7位 運輸業(大手鉄道・物流) → 離職率約26%

8位 情報通信業(WEB系大手・通信) → 離職率約28%

9位 学術研究・専門技術 → 離職率約32%

10位 卸売業(大手商社) → 離職率約34%

5. 離職率が高い業界TOP10(要注意業界)

⚠ 離職率が高い業界 TOP10

⚠ 1位 宿泊業・飲食サービス → 約51%

⚠ 2位 生活関連サービス・娯楽業 → 約47%

3位 教育・学習支援業 → 約46%

4位 医療・福祉 → 約39%

5位 小売業 → 約38%

6位 不動産業界(街の不動産屋) → 約36%

7位 IT(SES・中小SIer) → 約35%

8位 警備業 → 約33%

9位 介護業 → 約32%

10位 訪問販売業 → 約30%

⚠ 注意:離職率が高い業界全てがブラックではありません。業界平均が高くても、企業によっては定着率が良いケースがあります。業界平均と企業個別の両方で判断することが大切です。

6. 企業規模別の離職率

🏢 企業規模別 大卒3年以内離職率

超大企業(1,000人以上)

→ 約26%(全国平均より低い)

大企業(500〜999人)

→ 約30%

中堅企業(100〜499人)

→ 約34%(全国平均)

中小企業(30〜99人)

→ 約40%

小規模企業(29人以下)

→ 約50%(超大企業の約2倍)

7. 新卒社員の離職理由TOP10

📋 新卒3年以内離職の主な理由

1位 労働時間・休日・休暇の条件が良くなかった

2位 人間関係(上司・先輩)が良くなかった

3位 仕事内容が自分に合わなかった

4位 賃金の条件が良くなかった

5位 会社の将来性に不安を感じた

6位 ノルマ・責任が重すぎた

7位 体調を崩した(メンタル含む)

8位 結婚・出産・育児・介護

9位 キャリアアップ・スキルアップのため

10位 教育・指導が十分でなかった

※労働時間・人間関係・仕事内容の3つで全体の約60%を占める

8. 離職率の正しい見方と5つの落とし穴

⚠ 離職率の5つの落とし穴

落とし穴①「離職率0%」は嘘の可能性
→ 大企業で0%は不自然。データの定義(契約社員除外等)に注意

落とし穴②業界平均と企業個別の混同
→ 業界平均は参考値。企業ごとの実態を必ず確認

落とし穴③「新卒数年は少数だった」企業
→ 新卒10名で2名退職=20%は誤差大。複数年データで判断

落とし穴④「会社都合退職」を含めるか
→ リストラ・倒産含む数値か、自己都合のみかで意味が異なる

落とし穴⑤業界の特性を無視した比較
→ 飲食は離職率高いが業界特性。製造業と比較しても意味がない

9. 離職率が低いホワイト企業の見極め方

🏆 ホワイト企業の離職率指標

① 新卒3年以内離職率 15%未満

業界平均34%の半分以下。本物のホワイト企業の証

② 5年以内離職率 20%未満

中長期的にも社員が定着する組織

③ 年間離職率 5%以下

全社員ベースでの安定性。10年勤続社員が多い

④ 平均勤続年数 10年以上

有価証券報告書で確認可能。長期定着の証

⑤ 離職率データの公開姿勢

採用ページやIRで明示している企業は信頼性◎

📎 詳細:ホワイト企業とは|7つの特徴と見分け方・定義を認定機関が徹底解説

10. 面接で離職率を質問するコツ

💬 OK質問例

新卒社員の定着率や平均勤続年数について教えていただけますか?」

配属予定部署の人員構成(年代別)を教えてください」

退職者が多い理由・組織改善の取り組みはありますか?」

✗ NG例:「離職率高いって聞きましたが…」(攻撃的)
「すぐ辞めますか?」(意味不明)
「ブラック企業ですか?」(失礼)

「定着率」「勤続年数」「組織改善」という前向きワードを使うのがコツ

11. 業界別の詳細解説

各業界の離職率や働きやすさの詳細は、業界別ガイドで詳しく解説しています。

📎 業界別ガイド一覧:IT / コンサル / 広告 / 小売 / メーカー / 不動産 / アパレル / 建築建設 / 飲食 / 金融 / 商社 / 医療福祉 / 人材教育 / 運輸物流

12. 離職率に関するよくある質問Q&A(13問)

Q1. 日本の新卒3年以内離職率の平均は?

大卒で約34%。「3人に1人が3年以内に辞める」が日本の現実です。短大・高専卒は約42%、高卒は約38%とやや高め。

Q2. 離職率が最も低い業界は?

電気・ガス・熱供給・水道業(約10%)が最も低く、次いで鉱業・大手製造業(約19%)・公務員(約10〜15%)が続きます。インフラ系業界は安定性が高いです。

Q3. 離職率が最も高い業界は?

宿泊業・飲食サービス(約51%)が最も高く、生活関連サービス・娯楽業(約47%)、教育・学習支援業(約46%)が続きます。労働時間・賃金・人間関係が要因。

Q4. ITは離職率が高いの?

業態によります。SES・中小SIerは約35%と高い一方、WEB系大手・通信は約28%と平均的。激務とキャリアアップ転職の両方が要因です。

Q5. 企業規模で離職率はどれくらい違う?

大きく違います。超大企業26%・中小40%・小規模50%と倍ほどの差。大企業ほど待遇・教育制度が充実し定着率が高い傾向です。

Q6. 新卒の離職理由TOP3は?

①労働時間・休日条件 ②人間関係 ③仕事内容のミスマッチ。この3つで全体の約60%を占めます。賃金の不満は意外と少なめです。

Q7. ホワイト企業の離職率の目安は?

新卒3年以内離職率15%未満が本物のホワイト企業の証。全社年間離職率なら5%以下、平均勤続年数10年以上を併せて確認しましょう。

Q8. 「離職率0%」って嘘なの?

大企業で完全な0%は不自然です。データ定義に注意(契約社員・短時間勤務除外等)。複数年データ・複数指標で総合判断するのが安全です。

Q9. 離職率データはどこで調べる?

就職四季報・有価証券報告書・企業のIR資料・OpenWork・厚労省の業界統計の5つが主な情報源。複数を照合して判断しましょう。

Q10. 離職率と残業時間は関係ある?

強い相関があります。残業多い業界は離職率も高い傾向。広告・コンサル・建設・飲食はその典型例です。詳しくは業界別 残業時間ランキングを併せてご確認ください。

Q11. 離職率が高い=ブラックなの?

必ずしもそうとは限りません。業界特性(コンサル等のUp or Out文化)や、キャリアアップ転職の多さが要因の場合も。ただし宿泊・飲食・小売の高離職率は労働環境の問題が大きいです。

Q12. 面接で離職率を聞いて大丈夫?

聞き方次第でOK。「定着率」「勤続年数」「組織改善」という前向きワードを使えば自然です。「離職率高いの?」と直球で聞くのは失礼なので避けましょう。

Q13. 業界平均と企業個別、どちらを優先すべき?

企業個別を優先。業界平均は参考値であり、同じ業界でも企業によって離職率は2倍3倍違います。業界で大枠を見て、企業で精度を上げる二段階で判断するのが鉄則です。

まとめ

離職率は「働きやすさ」「組織の健全性」を映し出す最重要指標です。日本の新卒3年以内離職率の平均は約34%ですが、業界では宿泊・飲食(51%)から電気ガス(10%)まで大きな差があります。業界平均で大枠を理解し、企業個別の数値で最終判断するのが鉄則。新卒3年以内離職率15%未満が本物のホワイト企業の証です。

📌 この記事のまとめ

  • 新卒3年以内離職率の全国平均は約34%(大卒)
  • 離職率が最も低い業界:電気・ガス・熱供給・水道業(約10%)
  • 離職率が最も高い業界:宿泊業・飲食サービス(約51%)
  • 企業規模で離職率は約2倍の差(超大企業26%・小規模50%)
  • 新卒の離職理由TOP3:労働時間・人間関係・仕事内容(全体の60%)
  • ホワイト企業の目安:新卒3年離職率15%未満・年間離職率5%以下
  • 5つの落とし穴:0%疑い・業界企業混同・少数誤差・会社都合・業界特性
  • 離職率と残業時間には強い相関がある
  • 業界平均で大枠・企業個別で精度を上げる二段階判断が鉄則

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日本次世代企業普及機構 代表理事岩元 翔

東証1部上場企業の求人広告会社にて新卒・中途採用のコンサルティング業務を学び、その後ITベンチャー企業にて自社採用業務、教育業務に従事。2020年には一般財団法人日本次世代企業普及機構の代表理事に就任。これまでの経験、実績を活かし、経営者や従業員にとって道しるべとなる「ホワイト企業指標」を作り上げた。

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