
大学生が就職活動をするときは、履歴書に「卒業見込み」を記入するのが一般的です。しかし「自分は卒業見込みと書いてよいのか」「在学中・卒業予定とは何が違うのか」と迷う方も多いはずです。
結論、新卒就活の履歴書では「卒業見込み」を使うのが基本です。「在学中」は1〜2年生時の表現、「卒業予定」は弱く印象が悪いため、卒業要件を満たしていれば必ず「卒業見込み」を使いましょう。本記事では、卒業見込みと書ける条件・在学中/卒業予定との違い・学歴欄の正しい書き方・卒業見込証明書の発行方法・成績証明書の準備・Q&A 13問を、累計3,625社を審査してきた認定機関の視点から徹底解説します。
日本次世代企業普及機構 代表理事
岩元 翔
累計3,625社以上を審査し、650社以上を認定してきました。卒業見込みとはその名の通り、ある年度における卒業が見込める状態のことを指します。基本的に新卒採用は年度ごとに募集が行われているため「〇〇年3月卒業見込みの大学生」のように募集要項に対象要件として記載されています。現時点で必修単位が取れていなかったり留学が決まっている場合は要件を満たしていないことになるため、自分の単位取得状況を必ず確認しましょう。
📋 この記事でわかること
📎 履歴書の編入・留年・休学・中退:履歴書の編入・3年次編入・留年・留学・休学・中退の書き方完全ガイド
📎 履歴書の不備対策:履歴書の不備・記入漏れで落ちる理由と5つのNG
📎 ESの書き方:ES(エントリーシート)の書き方完全ガイド|PREP法・例文・対策のコツ
目次

履歴書にはこれまでの学歴を記入する欄があり、在籍した学校の名称とともに入学年と卒業年を書く必要があります。しかし新卒の就職活動は大学在学中に行うため、卒業が確定しておらず卒業年が記入できません。そのため在学中の大学名の欄には卒業年ではなく、「卒業見込み」を記入します。
💡 ポイント:大学院や専修学校の場合は「修了見込み」と記入します。「卒業」と「修了」の使い分けに注意しましょう。

「卒業見込み」と似た言葉として「在学中」や「卒業予定」がありますが、これらは就活の履歴書では使用しないのが原則です。
⚖️ 3つの表現の使い分け
🟢 卒業見込み【就活で使う】
卒業要件を満たしていて、その年に卒業できる見込みがある状態。新卒採用の履歴書ではこれが正解
🟠 在学中【1〜2年生で使う】
大学に在籍中だが卒業はまだ先の状態。アルバイトの応募などに使う表現。就活では使わない
🔴 卒業予定【基本使わない】
「卒業見込み」より表現が弱く、確実性が低い印象を与える。マイナス評価につながるため避ける
履歴書で「在学中」と書くのは大学1・2年生のときが基本です。企業が知りたいのは「きちんと大学を卒業できるのかどうか」なので、就活では「卒業見込み」を使います。「在学中」と書いてしまうと卒業できないのかと疑われたり、履歴書の正しい書き方を理解していないとして評価が落ちたりする場合もあるので注意しましょう。
「卒業予定」は「卒業見込み」とあまり意味が変わらないように思えますが、「卒業見込み」よりも表現として弱く、「卒業する予定ではあるが確実性はない」というマイナス方向に取られる場合があります。卒業の要件を満たしているのに言葉ひとつでマイナスな印象を与えるのはもったいないので、「卒業見込み」を使うようにしましょう。

「卒業見込み」は誰でも書けるわけではありません。大学卒業の要件を満たしており、その年の卒業がほぼ確実であることを表すためです。
✅ 卒業見込みを書ける2つの条件
条件① 必要な単位数を取得している
大学3年生などで単位数が足りていない場合でも、卒業までに必要な単位を取得する目途が立っている場合は「卒業見込み」と記載してOK。大学・学部によってルールが異なるため必ず確認
条件② 単位以外の卒業要件を満たしている
卒業論文の提出・卒業試験の合格など、通っている大学や学部によって要件が異なる。早めに大学に確認すること
⚠ 注意:条件を満たさず「卒業見込み」と書くのは虚偽記載に該当。卒業見込証明書を提出できないため、選考途中で発覚した時点で内定取り消しになる可能性があります。

履歴書のフォーマットの多くは学歴欄と職歴欄が1か所にまとめられています。一行目の中央に「学歴」と記載し、二行目以降に詳細を記載しましょう。

新卒の就活の履歴書では、義務教育が終了した「中学校卒業」から記入します。中学校入学より前の学歴を書く必要はありません。

学校や学部・学科・コースなどを正式名称で記入するのがルールです。面倒だからと省略してはいけません。文字数が多く一行に入りきらない場合は、2行に分けてもOKです。

年度を書くときは和暦と西暦のどちらを使ってもかまいません。ただし履歴書の中では和暦と西暦のどちらかに統一してください。読み手への配慮が足りないとしてマイナスな印象をもたれる可能性もあります。

新卒の就活用の履歴書は大学卒業前に作成するため最終学歴が確定していません。学歴の最後には大学名とともに卒業見込みの年月を記入しましょう。

本人が履歴書に「卒業見込み」と書いていても、企業側はそれが真実かどうか判断できません。そのため学生に対して卒業見込みを証明する書類の提出を求める場合があります。書類提出のタイミングは選考時や内定承諾書提出時など企業によってさまざま。早めに準備を進めておきましょう。
「この学生は本学校を卒業できる見込みである」として大学が発行する書類です。信頼性が高いため、選考や内定承諾書提出時に提出を求める企業は少なくありません。
📜 卒業見込証明書の発行方法3パターン
① 証明書の自動発行機
大学構内に設置されている場合、その場ですぐに発行可能。学生証が必要な場合が多い
② 大学の受付・学務課窓口
申請用紙に必要事項を記入して提出。発行までに数日〜数週間かかる場合が多いため早めに申請を
③ オンライン申請
オンライン申請に対応している大学もあり。発行された書類の受け取り方法は大学によって異なる(郵送・自動発行機受け取りなど)
⚠ 注意:卒業見込み証明書を提出したにもかかわらず卒業できなかった場合、内定取消になることがほとんどです。コピーして使い回すことも禁じられています(原本提出が原則)。
企業によっては卒業見込み証明書とは別に、成績証明書の提出を求められる場合もあります。履修した科目・取得単位数・科目別の評価などが記載されています。
最新の成績証明書を提出する必要があるため、大学3年生で発行した成績証明書を大学4年生の就活で使い回すことはできません。申請方法によっては発行までに時間がかかる可能性があるので、早めに手続きを済ませておきましょう。
💡 ポイント:就活では「卒業見込証明書+成績証明書」をセットで複数枚用意するのが鉄則。1社につき各1枚必要なので、5〜10社受ける場合は予備込みで多めに発行しておきましょう。
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「卒業見込み」で内定をもらったのに、卒業できなかった場合はどうなるのでしょうか。
⚠ 卒業できない場合の3つの対応
対応①内定取り消し(最も一般的)
対応②入社時期の延期(企業の判断による)
対応③留年して翌年新卒で再就活(就職留年)
💡 卒業できないと判明したら:すぐに企業に連絡することが鉄則。隠して発覚するより、早めに正直に伝える方が誠実な印象を与えます。「内定取り消し」の判断は企業によって異なるので、まずは事実を伝えて相談しましょう。
Q1. 履歴書 卒業見込みはいつから書ける?
一般的には大学3年生の3月以降から記入可能です。卒業要件(必要単位の取得目処+卒論等)が揃っていれば早めに書いても問題ありません。インターン応募時から「卒業見込み」と書く学生も増えています。
Q2. 学歴 卒業見込み の正しい書き方は?
「2027年3月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み」の形式で書きます。年月+大学名+学部学科名+「卒業見込み」の順番で、すべて正式名称で記入。「卒見」などの略称は絶対NG。
Q3. 卒業見込みとはどういう意味?
「該当年度に卒業できる見込みがある状態」を指します。具体的には①必要単位の取得見込みあり ②卒論等の卒業要件を満たす見込みあり、の2点を満たすこと。「予定」より確実性が高い表現です。
Q4. 履歴書 学歴 卒業見込みは何年と書く?
卒業予定の年月(通常は3月)を書きます。例えば2028年3月卒業予定の学生なら「2028年3月 〇〇大学 卒業見込み」となります。卒業時期が9月の留学帰国組などは9月と書いてOK。
Q5. 卒業見込み 履歴書 大学院の場合は?
大学院は「卒業」ではなく「修了」を使います。「2028年3月 〇〇大学院〇〇研究科〇〇専攻 修士課程 修了見込み」が正しい書き方。博士課程の場合は「博士課程」と明記します。
Q6. 単位が足りない時に「卒業見込み」と書いていい?
卒業までに取得する目処が立っていればOK。例えば3年時点で20単位足りなくても「4年で履修すれば取得可能」な状態なら問題ありません。ただし必修科目の落としがある場合は要注意。大学の学務課に必ず確認しましょう。
Q7. 卒業見込み証明書はいくらで何日かかる?
大学によりますが1通200〜500円・即日〜2週間が目安。自動発行機なら即日、窓口申請なら3〜7日、郵送申請なら1〜2週間が一般的。就活ピーク時(4〜5月)は窓口が混雑するため早めに発行を。
Q8. 卒業見込み証明書は何枚用意すべき?
受ける企業数+予備2〜3枚が目安。10社受けるなら12〜13枚。原本提出が原則のためコピー使い回しは不可。就活終盤になるほど発行に時間がかかるため、早めにまとめて発行しておくのが鉄則。
Q9. 卒業できなかった場合は?
原則内定取り消しになります。ただし企業によっては入社時期延期で対応する場合も。重要なのは「卒業できないと判明した時点ですぐに企業に連絡」すること。隠して発覚するのが最悪の対応です。
Q10. 留学中で4年で卒業できない場合は?
9月卒業や4年半在学なら正直に書くのが鉄則。「2028年9月 〇〇大学〇〇学部 卒業見込み」と記載。9月入社制度がある企業や通年採用企業なら採用される可能性大。
Q11. 卒業見込みと卒業予定では何が違うの?
「見込み」は確実性が高く、「予定」は弱い表現。日本の就活慣習では「卒業見込み」が標準のため、「卒業予定」と書くと履歴書の常識を知らないと判断されます。必ず「見込み」を使いましょう。
Q12. 在学中とは何ですか?
大学に在籍している状態を指します。履歴書では1〜2年生時のアルバイト応募などで使用。新卒就活では使わず「卒業見込み」を使うのが正解です。
Q13. 既卒や就職浪人の場合は卒業見込みと書ける?
既卒・就職浪人は「卒業」と書くのが正解です。すでに卒業しているため「卒業見込み」ではなく「2026年3月 〇〇大学 卒業」と記載。詳しくは就職浪人とは?既卒との違いもご参照ください。
新卒就活の履歴書では「卒業見込み」が正解です。「在学中」「卒業予定」は使わず、卒業要件を満たしていることを確認した上で正式名称で記入しましょう。卒業見込証明書・成績証明書の発行は時間がかかる場合があるため、就活開始前に早めに準備しておくことが成功の鍵です。
📌 この記事のまとめ
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